どのような商売においても、売りたい人の価格と買いたい人の価格には差があります。FX業界でも同様に通貨を買いたい人と通貨を売りたい人との間で価格差が発生します。この差のことをスプレッドと呼びます。
FX業界では、売買手数料は無料が一般的で、スプレッドが実質的なコストとなります。同じ通貨ペアなら当然安い手数料で売買できるのが理想ですので安い業者を選択するのも選択肢の一つです。
スプレッドとは?
スプレッドとは、通貨ペアごとにあらかじめ設定されている為替レートの売値と買値の差のことです。
例えば、スプレッドが0.5銭の場合、0.5銭は5円の1,000分の1と非常に低い桁数ですが、多くのFX会社では最低取引単位を1,000通貨または10,000通貨としているため、実質的な取引手数料は1,000通貨で5円、10,000通貨で50円となります。
USD/JPY(米ドル円)の通貨ペアを取引する時に、
【売値:106.980 買値:106.985】
だとします。
この場合、買値と売値の差は0.5銭、これがスプレッド0.5銭ということになり、1,000通貨取引をすると5円、10,000通貨取引をすると50円がトレーダーにかかる実質的な取引手数料となります。
上記のようにスプレッドの開きが小さい方がお得になり、逆に開きが大きいとその分支払うべき手数料が高くなるのがスプレッドの仕組みです。
スプレッドの計算方法
スプレッドの計算は簡単です。ドル円スプレッド0.2銭の場合、下記の計算になります。
[1万通貨の場合] 0.2銭×10,000通貨 = 2,000銭 = 20円
[1,000通貨の場合] 0.2銭×1,000通貨 = 200銭 = 2円
1万通貨の場合、スプレッドが0.2銭とすると実際のコストはたった20円。0.3銭では30円、つまり1万通貨取引を1回売買する場合、30円の差が生まれることになります。
スプレッドは狭ければ狭いほどお得というのは、取引において重要です。FX会社を選ぶ際はスプレッドを比較してみてできるだけスプレッドの狭いFX口座を選ぶことをオススメします。
スプレッドの銭とpipsの違い
スプレッドの単位はなぜ○○銭なのか?と疑問を抱くかもしれません。スプレッド単位の呼び方に規定はありませんが、ほとんどのFX会社が採用するスプレッドの単位は〇〇銭もしくは〇〇pipsの2種類です。
なぜ銭を採用するかといいますと、取引する通貨ペアの対象が外貨/日本円だからです。取引する通貨ペアの片方が日本円の場合、スプレッドはたいてい銭という単位を使うことになります。
しかし、『EUR/USD(ユーロ米ドル)』や『AUD/EUR(豪ドルユーロ)』のように、日本円以外の通貨ペアもあります。そうしたケースも踏まえ、日本円を含む通貨ペアとそうでないペア共通のレート単位『pips(ピップス)』です。
pipsについて
FX(外国為替)における「pips(ピップス)」は、価格の変動を表す単位です。pipsは、通貨ペアの価格の最小単位の変動を示し、一般的には小数点以下の第4位(一部通貨ペアでは第5位)の数字の変動を指します。
例えば、EUR/USDの価格が1.2500から1.2501に変動した場合、この変動は1ピップスと呼ばれます。一般的に、主要通貨ペアでは1ピップスは0.0001の変動を意味します。しかし、一部の日本円を含む通貨ペアでは、1ピップスは0.01の変動を意味します。例えば、USD/JPYの価格が112.50から112.51に変動した場合、この変動も1ピップスと呼ばれます。
pipsは、トレーダーや投資家が価格変動の大きさを測定し、損益やリスクを計算するために使用されます。トレードの利益や損失は、エントリーポイントとエグジットポイントの価格の差をpipsで計算することによって表されることがあります。
なお、pipsの値は通貨ペアや個々の金融商品によって異なるため、取引する通貨ペアのpipsの値に注意する必要があります。また、pipsは価格変動の相対的な単位であり、実際の金額や利益にはロットサイズ(取引量)などの要素も考慮する必要があります。
FX業界の「手数料0円」は普通? スプレッド競争勃発
手数料をとっているFX会社はもはや少なく、ほとんどの業者は『手数料0円』を実現してます。
日本のFX業界はまさに『薄利多売』産業の最たる例と言っても過言ではありません。(つまり日本のFX業界はそれほどマーケットが大きいのです。)
手数料0円はもはや当たり前で、FXユーザの関心は『スプレッドの安さ(狭さ)』に集まっており、業者間でも激しいスプレッド競争が勃発しています。
そんなスプレッド競争で上位にいるのが、『みんなのFX』『SBI FXトレード』『GMOクリック証券』『ヒロセ通商(Lion FX)』などです。
さらに、ニュースやアナリストレポートなどの情報力に定評のある『外為どっとコム』も最近スプレッド戦線に参加しています。各社は通常のスプレッド競争に加えて、取引量に応じたキャッシュバックキャンペーンも行っておりますので、常にチェックしてお得なFX会社を選びましょう。
※当サイトでは「金融庁:登録等を受けている業者一覧」に掲載されている証券会社のみをご紹介しております。
公的機関・一般社団法人
- – 金融庁
- – 日本銀行(外国為替市場)
- – 金融先物取引業協会
- – 日本証券業協会
- – 日本貿易振興機構(JETRO)
- – 株式会社 東京金融取引所
- – くりっく365(取引所為替証拠金取引)
FX業者
- – GMOクリック証券(FXネオ)
- – SBI FXトレード
- – DMM FX
- – 外為オンライン
- – 外貨ex byGMO
- – ヒロセ通商(LION FX)
- – みんなのFX(トレイダーズ証券)
- – LINE FX
- – LIGHT FX
- – インヴァスト証券
- – 松井証券 MATSUI FX
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